インスタントくじ（スクラッチ）の基礎知識

スクラッチくじとは、コインなどで表面を削ることで結果がわかるその場で当選が判明するタイプのくじです。「インスタントくじ」とも呼ばれ、ゲーム性や瞬時にわかる結果が魅力です。

基本的な仕組み

1. 購入と削り方

2. 当選の基本パターン

スクラッチにはいくつかの代表的な当選形式があります：

（1）絵柄・数字が揃うタイプ

• 例：「3つ同じ絵柄が出たら当たり」
• 非常にわかりやすく、初心者に人気のあるタイプです。

（2）指定マークが出るタイプ

• 例：「☆マークが出たら当たり」
• くじによっては1個でも出れば高額当選の可能性もあります。

（3）ゲーム方式

• 例：「じゃんけんで勝てば当たり」「迷路を抜けられたら当たり」など
• ゲーム感覚で削れるため、遊び心も満載。

3. ルール確認の重要性

• 各スクラッチには**「遊び方」や「削る場所の数」**が明記されています。
• 例えば「5カ所のうち3カ所だけ削ってください」というタイプでは、指定以上を削ると無効になることがあるので注意が必要です。

4. 当選金の記載

• 当選の金額は、券面や削った下に直接書かれていることが多いです。
• 「当たり！」や「1,000円」など、視覚的にわかりやすく表示されます。

5. 結果の確認と保管

• 削った後は、外れでも宝くじ券は一定期間保管しておくことをおすすめします（確認ミス防止のため）。
• 高額当選の場合、銀行での受け取りにくじ券が必須です。

販売情報

1. 価格帯

• 1枚100円・200円・300円が主流
  • 初心者やちょっとした運試しには100円スクラッチが人気。
  • 高額賞金を狙いたい方には300円タイプがおすすめ。
• 複数枚まとめて購入する人も多く、セット買いで楽しむ方も増えています。

2. 販売場所

• 全国の宝くじ売り場
  • 主にみずほ銀行管轄の宝くじ売り場やショッピングモールの一角など。
• インターネット販売やコンビニ販売は不可
  • スクラッチは“削る”性質上、現物の券が必要なため、オンラインでは購入できません。

3. 販売時期とスケジュール

• 定期的に新シリーズが発売
  • 毎月1〜3種類程度の新作スクラッチが登場します。
  • 季節限定・記念行事・人気キャラクターコラボなど、多様なテーマで展開。
• 販売期間は1〜2か月程度が目安
  • ただし、在庫がなくなり次第終了となる場合もあります。

4. くじの種類とテーマ

• ジャンボスクラッチ：特別企画で賞金が高めのスクラッチ（1等1,000万円など）
• キャラクターコラボ系：ドラゴンボール、サンリオ、ポケモンなど
• 季節限定タイプ：お正月・夏祭り・クリスマスなどのイベントに合わせて登場

5. 当選金額の幅

• 最低当選金額：200円〜300円程度
• 最高当選金額：
  • 100円スクラッチ：1等5万円前後
  • 200円スクラッチ：1等30〜50万円
  • 300円スクラッチ：1等100万円〜1,000万円

代表的なゲーム形式

1. 同じ絵柄・数字をそろえる形式

例：3つ揃えば当たり！

• 内容：削った部分に同じ絵柄や数字が3つ出ると当選。
• 特長：最も一般的で、分かりやすく、初心者向き。
• パターン：
  • 「同じ金額が3つ出たら、その金額が当たり」
  • 「★マークが3つ出れば1等」など

2. 特定の絵柄を出す形式

例：特定のマークが出たら当たり！

• 内容：削った部分から指定されたマーク（例：ハート、王冠、宝箱など）が出ると当たり。
• 特長：一発勝負型でスピーディー。直感で楽しめる。
• バリエーション：
  • 指定マークが1個でも出れば当たり
  • マークが複数出た数によって等級が決まる

3. ミニゲーム形式（ゲーム感覚タイプ）

パターン例：

• じゃんけん形式：3回勝てば当たり
• 迷路形式：ゴールにたどり着けば当たり
• ルーレット形式：数字が一致すれば当たり
• すごろく形式：進んだマスによって当否が決定
• 特長：
  • 遊び要素が強く、単なる削る作業以上の楽しさがある
  • 特定のルールに基づいて結果が決まるため、毎回違う体験が可能

4. 数字一致型

例：あなたの数字と一致したら当たり！

• 内容：指定された「あなたの数字」と、くじ上にある「当選数字」が一致すれば当たり。
• 特長：ロト感覚で楽しめる。数字の出方に一喜一憂できる。

5. 数字の合計・ペア形式

例：合計が○○以上で当たり！

• 内容：削った数字の合計値が一定以上なら当たりなど。
• ペアタイプ：同じ数字やペアが揃うと等級が決まる。

当選金の受け取り

1. 1万円以下の当選金

• 受け取り場所：購入した宝くじ売り場（原則として全国どこでも可）
• 必要なもの：当選したスクラッチ券
• 特徴：
  • すぐに現金で受け取れる
  • 印鑑・身分証明書は不要
  • 時間帯によっては釣り銭の関係で受け取りできない場合あり（要注意）

2. 1万円超〜5万円以下の当選金

• 受け取り場所：
  • 一部の高額当選対応売り場（事前に「高額当せん当たり」表示があるか確認）
  • またはみずほ銀行の宝くじ窓口
• 必要なもの：
  • 当選したスクラッチ券
  • 本人確認書類（身分証明書）※銀行で受け取る場合
• 特徴：
  • 売り場によっては当日現金支払いができないこともあるため注意

3. 5万円超の当選金

• 受け取り場所：みずほ銀行の本支店（宝くじ取扱窓口）
• 必要なもの：
  • 当選したスクラッチ券
  • 本人確認書類（運転免許証、マイナンバーカードなど）
  • 印鑑（銀行によっては省略可）
• 受け取り方法：
  • 窓口での手続き後、後日口座振込や当日現金支給（金額や支店による）

4. 当選金の時効

• 受け取り期限：抽選日または発売終了日の翌日から1年間
• 期限を過ぎると無効（換金不可）となるため、早めの確認と受け取りを推奨します。

当選確率の目安

1. 当選確率の全体像

• スクラッチくじには複数の等級（1等〜5等など）があり、等級ごとに当選確率が設定されています。
• 全体的な「何かしらに当たる確率（当選率）」は、
  • およそ20%前後（つまり、5枚に1枚は当たりの構成が多い）です。

2. 各等級の平均的な当選確率（例）

以下は300円スクラッチを例にした一般的な当選確率の構成イメージです：

等級	当選内容	当選金額（例）	確率（目安）
1等	絵柄完全一致など	100万円	約1/1,000,000
2等	惜しい絵柄	10万円	約1/100,000
3等	中間絵柄	1万円	約1/10,000
4等	絵柄部分一致など	1,000円	約1/1,000
5等	末等	300円（元返し）	約1/5〜10
総合当選率	（いずれかの賞に当選）	–	約20%

※実際の確率はくじの種類ごとに異なります。詳細は券面裏の「当せん本数表」で確認可能です。

3. 元が取れる確率（300円返還）

• 5等として設定される「300円（購入額）と同額が返ってくる賞」は、比較的当たりやすく設定されています。
• この「元返し」があることで、ハズレたという感覚を和らげる効果もあります。

4. 高額当選の実情

• 1等（数十万〜数百万円）の当選確率は非常に低く、数万枚〜数百万枚に1枚程度。
• 一方で、1,000円や300円の当たりは比較的よく出る設計になっています。

5. 当選本数表の読み方

• スクラッチの裏面または公式サイトで確認できる「当せん本数表」には、
  • 1ユニット（販売総数）あたりの等級別当選枚数が記載されています。
  • 例えば「1ユニット100万枚中、1等が1枚、2等が5枚、3等が100枚…」など。